医療法人聖峰会 聖峰会マリン病院|福岡市西区小戸|救急告示・労災指定病院
脳ドックについて
脳ドックについて
脳梗塞や脳出血といった脳卒中のリスクをできる限り早期に発見し、適切な対応につなげることが脳ドックの大きな役割です。
脳卒中とは・・・?
脳卒中は、脳の血管が突然つまったり破れたりすることで脳の血管に障害を起こす病気の総称です。
多くは、前触れなく突然発症する点が特徴です。脳卒中には、主に以下の3つの病気が含まれます。
- 脳梗塞
脳に血液(栄養・酸素)が運ばれなくなり、脳の組織が壊死してしまう病気です。
- 脳出血
脳の血管が破れて出血が起こり、脳の組織が壊される病気です。
- くも膜下出血
脳動脈瘤と呼ばれる血管にできたこぶが破裂することで脳の表面に出血を起こす病気です。
これらの病気は、早期発見と早期治療が大切であり、前兆症状がある場合や発症した場合には適切な対処をすることが重要です。
脳卒中の予防と早期治療には、意識的な健康管理が必要です。
1. 頭部MRI検査
脳実質の状態(脳腫瘍、脳萎縮の程度、過去に生じた無症候性脳卒中など)を撮影します。


2.頭部MRA検査
脳動脈の狭窄やくも膜下出血の原因となる未破裂脳動脈瘤や、脳動静脈奇形の有無など、虚血性及び出血性脳卒中のリスク発見に役立ちます。


未破裂脳動脈瘤


動静脈奇形
VSRADについて
VSRADとは・・・?
MRIの検査データを使って脳の萎縮を調べるものである。
アルツハイマー型認知症の重症化を防ぐための早期発見に効果的である。
VSRADで何が分かるの?
アルツハイマー型認知症では、脳の中心に近い内側側頭部分(海馬傍回、扁桃、海馬)の萎縮が起こることがわかっています。
そのため、この内側側頭部の萎縮度を評価することが早期アルツハイマー型認知症における画像診断のポイントになります。
内側側頭部の萎縮の強さを4段階の数字で表すのがVSRADです。
萎縮度が0から1の場合は脳の萎縮はほとんど見られず、萎縮度が1から2の場合は萎縮がややみられ、萎縮度が2から3の場合はかなりの萎縮がみられる状態です。
萎縮度が3を超える場合は、脳に強い萎縮が見られる状態で、アルツハイマー型認知症の可能性が高いと考えられます。
このように、脳の萎縮度が認知症の可能性を判断する基準となります。
VSRADはどのような方が受けたらいいの??
- 日常的にもの忘れが気になる方
- 軽度認知症機能障害と既に診断されている方
- 年齢が50歳以上の方
通常は50歳以上の方が対象です。50歳以下でも検査自体は可能ですが、解析結果が不規則な値になりやすく正確な診断は困難となります。
当院では脳ドックの受診が可能です。ご予約の流れはこちらをご覧ください。
【人間ドック】ご予約の流れ